ふたごの魂
君と出会ったのはたぶん2014年の夏。
君は若手の美容師。ヤンチャっ気もあるが、なかなかの好青年。
22歳で授かり婚をして、2人の子どもを育てる27才専業主婦。
交わるはずもない2人は、ある日出会い、忘れられないほどの恋をした。
君と顔を合わせて会った時間は、1年か2年の間のほんの数日分。
場所は、大体君が働いていた美容室の中。それと、何度かバッタリ会った近所のその辺。
君と会わなくなってから3年以上の月日が経つ。もうすぐ4年だ。
それなのに、、一緒に過ごした時間はたったそれだけなのに、、
今もまだ、君への想いは色褪せることがない。
ただ、安心してほしい。
この3年とちょっとの月日を、なかなか忙しく濃い時間を過ごしていた。
君がいない世界で、地に足をしがみつけながら、目の前で起きること1つ1つと向き合い、生きていた。
生きることに夢中になって、君のことを思い出さない時間の方が多いくらいだったよ。
それでも、ふとした瞬間に君のことがパッと思い浮かぶんだ。
君のことを思い浮かべることが日課になってしまっているくらい、この3年半、当たり前のように君の存在は私の中にいた。